高等専門学校で、わたしが専攻していたのは工芸コースでした。
ろくろを使ったり、アクセサリーを作ったり。土を扱ったり、木を扱ったり。絵ではなかったです。
そのころから、携帯サイトを作って絵を描いてアップロードはしていました。
絵を真剣にやろうと思うようになったのは社会人になってからでしたね。
Webには絵をアップしていましたが、自分の作ったものをどうやって多くの人の目に触れさせることができるのか分かりませんでした。
そんな頃、札幌で開催される即売会に一緒に出てみない?と携帯サイトを通じてできた絵の仲間に誘われたのが初イベント参加のきっかけです。
即売会は、感想が直に聞けて、お礼もすぐに言えるというリアルタイムさが楽しいです。なんでもっと早くからやってなかったんだろう、と思いました。
自分から憧れの作家さんを探しに行けるのも楽しみの一つです!その後、アーツラボさんの企画にも少しずつ参加させてもらうようになりました。
イベントに初出展して、自分のポストカードがお金に変わった時、変な絵は描けないな、と身が引き締まりました。
加えて、作家同士のつながりもできました。
昨年グループ展に参加したのですが、そのグループ展のきっかけも札幌の作家さんつながりでした。
人とつながっていくのは大きいことだな、と思いました。
わたしはアナログで絵を描くのですが、ゲーム系のイラストはデジタルでないとダメだと思っていました。
最初の絵のお仕事のはじまりは、企業のご担当者さまからメールを頂戴したことです。
アナログですけど大丈夫ですか?と確認しましたが、大丈夫です、と言って頂け、
デジタルで描けないと仕事は難しいよね、時代に取り残されているのではないか、という葛藤をずっと持っていたのですが、自信を持つことができました。
創作だと少しくすんだ系統が多いので、明るい作品を仕事絵で描くことは、自分が今まで描いていたものとテイストが違うので、楽しいです。
絵を習わなかったことが、逆によかったのかなって今は思います。こう描かなければならないっていう決まりがなかったので。
自分で試行錯誤しながら描くのが楽しかったです。
私は創作の一枚絵を描くときは、物語を作り込むのが好きです。
自分の中ではストーリーがあって、モチーフを織り交ぜながら描いています。気付いてもらえたら嬉しいですね。
空山基(そらやまはじめ)さんの作品には影響を受けました。この絵がアナログなのか、とびっくりしました。
画集も良く見ますが、その他の写真集を見るのも好きですね。それに自分ではあまり描きませんがメカ好きです。
映像アーティストのクリス・カニンガムさんがミュージシャンとコラボしているPVがあるのですが、それもすごく好きで良く見ていました。
物語から絵を作るのが好きなので、小説の挿絵とか表紙を描きたいです。
ミステリー系の本を読むことが多いので、ダークなテイストでやってみたいと思っています。
商業活動・展示等:
株式会社サイバーエージェント:天下統一クロニクル ソーシャルゲームイラスト
avex:宇野実彩子プロデュースフレグランス「uN゜335」パッケージイラスト