カマキリマイ

〜ぼくときみが手をとって コガネイロに温める〜

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幼い頃から描いてはいたのですが、自信がなかったのであまり人前に出していませんでした。小さいながら、見せてはいけない、と(笑)。

おばあちゃんコだったせいか、仏像が好きでした。見ているうちに、仏像を作ってみたいな、と感じるようになって。

中学校の半ばくらいで、モノ作り系の方向にいきたいな、と考えるようになりました。

高校は普通科の美術コースで、彫刻をメインでやっていました。共通の授業ではデッサンもやるのですが、

生徒が描いたデッサンが貼り出され、先生が上手い人のを上に、下手な人のを下にと並びかえていく。

私のデッサンは一番下まで持って行かれました。やっぱり下手なんだ、とへこみました。

ですが、描くこと自体は好きだったので、ファンアートやオリジナルのファンタジー系のイラストを描いていました。

アニメは元々好きで良く見ていたのですが、大学に進学してストップモーションアニメに出会いました。

ユーリ・ノルシュテインの「霧の中のハリネズミ」や、ヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」というアートアニメを見て、

カルチャーショックを受けました。私もこういうの作りたい、って。

美術学部に在籍していたのですが、映像学部の授業を受けさせてもらいながら編集の仕方を教わったり、

アートアニメを上映するアニメーションフェスティバルにボランティアスタッフで入って、やりかたを教えてもらったり。

卒業後、クレイアニメ(※ストップモーションアニメのうち、被写体を主に粘土を材料として作成されているもの)に携われることになりました。

クレイアニメ制作会社さんが短期の形で雇ってくれまして。大学の先生より紹介を頂いてお世話になりましたが、こちらでの仕事はとても刺激になりました。

しかし、お仕事は何かプロジェクトがあれば集まるという形だったので、二ヶ月あいだが空いてしまうということもありました。

当然お金があまりなかったです。その時期、泊まり込み可のユースホステルで仕事をしていたのですが、

プライベート空間が少ない中での新生活で、この頃は自主制作までなかなか手がまわりませんでした。

この頃が一番絵を描いていなかったですね。

それで「家は、大事である」という当たり前のことを強く認識させられました(笑)。

現在の会社に転職し、住む家や生活の基盤が整ったため、個人制作の時間が増えるようになりました。

イラストをまた描けるようになりました。

1作品を限られた時間の中で集中して制作できるという点で、イラスト制作を開始したのはこの頃からです。

今はイラストを描くときでも簡単なストーリーを走り書きしてから始めています。

ストーリーを考え出すようになったのは、アートアニメ制作の経験からですね。

一枚の絵に物語性を持たせるためシナリオを作っています。

そうでないと、私の場合惰性的な絵になってしまいがちなので。

オリジナルで作るのなら自分が好きな世界観を描きたいというのがまずあり、その上で、あったかい気持ちになる絵、見た人がほわっとする絵を描きたいと思っています。

また、今後、自分の作品で商業的にもう少し幅広く活動をしてみたいな、とも思っております。

編集あとがき

インタビュー実施月:2014年5月

カマキリマイさんのイラスト、まさにほわっとさせられますよね。作品を見ていると、個性的な世界観にひきこまれ、落ち着いた気分になってきます。

良くご出展の即売会は、デザインフェスタ、コミティアとのことです。

Interview supported by:

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Creator Profile

カマキリマイ

性別:女性

東京都

サークル名:テンテンカマキリ

HP  http://www.kamakili.com/
twitter  https://twitter.com/nekotto
 

商業活動・展示 等:

Game Connection America 2014 JETRO様ブースの大判スタンドバナー用イラスト
声優大竹みゆ様CDイラスト
デザインフェスタ出展 他多数




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