大前壽生

〜紅時雨、ここに咲き乱れん〜

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14.04.29 追記
YouTubeにインタビュー動画を公開しました

祖父が切り絵をやってまして、おじいちゃんこだったもんで、小さいうちから真似してました。

でも、自分、手を切りまして、早々に切り絵作家の道は諦めました(笑)

小学生の頃、学級新聞に描いたりして、上手いねなんて言われるとすぐ調子にのる、それでもっと描いて、という流れでしたね(笑)

絵を見て、この絵かっこいいって思う前に、このポーズ描いてみたい、って思うんです。

中学では絵を発表する場が出てきました。体育祭でクラスの旗を作るんですが、そこに描くんです。

他にも上手な子たくさんいました、他の人がうまい絵描いてると悔しい、と思う。

もっと練習せなあかん、と。負けず嫌いだったんです。

でも、見てもらってリアクションしてもらうってのが一番大きい。もっと良くしたい、と思うようになります。

絵は完全に独学で、趣味でした。教室に行くことをまずしなかったですが、

大学進学時、芸大に行くんであれば、美術学校いったほうがいいといわれ、一二年いきました。

美術学校通うことによって、自分が普通の人間だと悟りました。まわりにこんな上手にかけるひとおるんや、と。

だからこそ、基礎はしっかりしとかなあかん、と思いました。

大学三回生のときのグループ展で、作品をお金出しても欲しいって言ってくれたかたがいました。

自分の作品を買ってくれるっていうのは、大きい出来事で衝撃でした。

展示会は自分のことを知ってもらえる機会。発表していかんと、いくらなんでも、口コミだけで伝わるもんでもないです。

自分が動いていかないと人には知ってもらえない。大学入ったときにインターネットとかホームページが流行りだし、

そういうとこで発表していくことでちょっとずつ広まって行くのかな、と思ってやってました。

描けないときももちろんあります。いつなんどき描けるもんでもない。調子良くなくても繰り返し描けばいいものできるってものでもない。

描けないって分かったら描かない。時間の無駄になります。別のことやってると、アイディアが浮かびやすい。

自分の場合は走る、とか、ご飯作る、とか。何もできん時は別のことして、アイディアが降って来るのを待つんです。

大事なことはリフレッシュ。慣れないと、そんなことしててええのか、ゲームしてええのか、と気持ちだけがどんどん暗くなっていってしまうこともあるでしょうけど、

最終的に制作時間は絶対みじかくなると思います。

色んなひとに話を聞いて、それで同じことをやろうとすると、その人の真似事をしてるのではないか、って自分が嫌になることもあるかもしれません。

自分が描けない時に人の真似をするのはすごい大事なことだと思ってます。

自分はちっちゃいころからずっと真似して描いていて、だからこそ今の絵が描けるようになっていると思います。

やっていくうちに自分のものになっていくんです。

僕の作品は完成しているものでもない、色々経験していくことでこれから変わっていくと思います。

自分の絵がどうなっていくのかが楽しみ。その流れに自分を任せて行くのが楽しみです。

自分で動かすんじゃなくて、最終的にどうなっていくのか想像しながら過ごしていきたい。

編集あとがき

インタビュー実施月:2014年4月

桜Exhibition2013大賞受賞者であり、桜Exhibition2014メインビジュアル担当の大前さんにお話をお伺いしてきました。

とってもきさくな方で、終止にこやか。真似ることの大事さ、リフレッシュの大切さを教えてくださいました。

Interview supported by:

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Creator Profile

大前壽生(おおまえひさお)

性別:男性

京都府

屋号:壽前庵(じゅまえあん)

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商業活動:

東京創元社:
『ミステリーズ! vol.62』扉絵

講談社文庫:
[不祥事][銀行総務特命]装画 他多数




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