これ好きだ、と強く思ったとき、よし、描くぞー、という気分になります。
こういうイメージで描きたい、そのためには何が必要なのだ?調べる→やってみる、を昔から繰り返しています。
仕事でもプライベートでも、出来上がりのイメージが天から降りてこないと描けないです。
写真のように明瞭に降りてくる訳ではないのですが、こういう構図でこういうイメージ、というのが、ぼんっ、と降りてきて初めて次に進めます。
イメージを形にするために手を動かしますし、技術的なことを調べもします。
なにか降りてきたらその場ですぐに描く。自分のなかで、ゴールだけ先に作ってしまいます。
それは遠いゴールであり、これまでたどり着けた試しがないです。
お姫さまが好きで良く描いていました。紙と鉛筆を渡していれば静かな子だったそうです。
中学生の終わりころから、アニメに凝りだし、友達と同人誌を作るようになりました。
描いたものは即売会でまったく売れませんでしたが、好きなものはほっておいても描く。
好きだからひたすら描く。下手は下手なりに、経験値を積んでいたのだと思います。
これまでの活動を振り返って一番大きいのは、初めて仕事をもらったときのことです。
絵を描いて生活できればいいな、と色気を出していたこともないとは言いませんが、まぁ無理でしょ、と思っていました。
プライベートで、紙のお人形さんとお洋服を切り抜いて遊ぶ、「きせかえ」を作っていました。
それをデザインフェスタで展示をしていたら、ある編集部さんが、これうちでやりませんか、と言ってくれた。
ほんとにあり得ない幸運な企画。ゴスロリのきせかえちゃんを載せよう、ということでした。
さらに本物の洋服も作って、モデルさんにきせかえよう、と。
私が描いた服が実物になっている。信じられませんでしたね。まさか自分に来るとは思っていなかった。
「かわいい服がいっぱい!おしゃれきせかえマグネット」((株)永岡書店)の企画も編集部さんから急にメールが来て始まりました。
そのあとネット経由でオファーをいただいたお仕事も子供向けだったので、そうか、やっぱり子供に受ける、と見られているんだな、と思いました。
いわゆる「萌え絵」が流行っていて、もっともっと色んなタッチで描けなければいけないのか、と思っていた時期もありましたが、割り切りました。
私が描きたい絵は、女の子向けの絵です。お姫さまを一生懸命描いていたころの自分と同じような子たちに、可愛い、って言ってもらえるような。
女のこがかわいい、って思う女の子。私が子供の頃思っていたような絵が今描けているといいですね。
お仕事に関しては、子供向け、ファミリー向け以外のところで何かできることがあるかな、と考えているところです。
商業活動・展示等
児童(主に女児)向け書籍のイラストやパズル雑誌の作問・カットで活動中。
お仕事ではデジタルでの制作ですが、プライベートでは透明水彩での制作をメインにグループ展やデザインフェスタなどのイベントに参加しています。
■今までのお仕事
・児童向け書籍
「おしゃれきせかえマグネット」シリーズ(永岡書店様)
「世界バレエ名作物語」全4巻(汐文社様)
「占い大百科2013」「すぐかける!プリティーまんがキャラレッスン」(成美堂出版社様)他
・パズル雑誌
「まちがいさがしパーク」「まちがいさがしファミリー」他(ミリオン出版様)
「まちがいさがしキング」「アロークロス」(イード様)他