自分の絵の出発点は何かと率直に聞かれたら、
男子校に通ってた頃に抱き続けていた「女子高生と同じ空間で生きたかった」という渇望によるものなんだと思います。
自分が高校生の時の、共に時間を過ごすことが叶わなかった“理想の女の子”を描く事を最終目的にしています。
青春という永遠に届かない輝かしいゴールの追求であり、
存在しない君との時間という妄想のアウトプットということです。
思い返せば、ある意味では男子校に入学したという選択肢は人生最大の転期でした。
そこで女の子が好きなんだという自分の感情に、気づくことができたんです。
電車の中で見た制服の女子高生。それがとても輝かしくて……
物理的にはこんなに近いのに、存在としてもの凄く遠い。そのことを痛感しました。
そんな中で、「現状を打破したい」という強い思いが生まれました。
その思いが妄想の女の子を生み、この世界に足を踏み入れる意欲となりました。
満たされない、満たされたい、という思いが女の子を作り出しています。
結果的に男子校に入って、満たされない三年間を過ごしたことが、後の原動力となり、今につながってるんだと思います。
そういう意味では、最大の失敗であり、今に繋がる最高の選択だったと言えます。
こうした経験から絵を描く理由ができ、大学時代はイラスト関係の仕事に就きたいと考えるようになりました。そしてゲーム会社に就職しました。
業界のルールを知り、イラスト以外の仕事にも触れ、自分がどうなりたかったのか俯瞰ができました。
3年間の勤務は大きな糧となしました。
ただし、「組織に所属したままでいたい」とは思いませんでした。
そこで強まった「多くの人に認められたい」「高校の頃から抱いていた自分の求める表現をしたい」という思いが、後の独立へとつながります。
とはいえ、勤務していた期間は自分にはないタッチや絵を参考・吸収できました。
これからプロになりたいという人には、一旦、イラスト関係の会社へ就職するのもよいかもしれません。
クオリティに対する探究心が企業と個人とでは全く異なります。
イラストレーターになろうと決めてからは、即売会に注力しました。
もちろん、はじめは全然売れませんでした。
しかし粘り強く、活動を続けました。
そうして活動を続けていくうちに、自分のやりたい表現、つまり高校時代から私がずっと抱いていた感情を絵にぶつけることが、最も共感を得られるということに気づきました。
そうして私の創作に対するスタンスが報われ、今につながっています。
絵描きとしての目標は一人のイラストレーターで終わることではなく“アーティスト”として確立する事だと思っています。
究極的には世界的なステージで、アートと言われるものと対等にやりあえたらいいなぁ、なんて思いながら今も机に向かっております。
和遥キナ(カズハルキナ) / Kazuharu Kina
性別:男性
東京都
サークル名:僕と君と架空世界と
HP | http://kazuharukina.info/ |
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Tumblr | http://kazuharukina.tumblr.com/ |
商業活動:
2014年
06月 : DMM/Native『覚醒研究アイドルラボ』「舞浜美樹」イラスト描きおろし
05月 :『絵師×魔女・魔法少女図鑑 作家の独創性と設定資料から学ぶ、かつてないキャラ造形の参考書!』 イラスト一点描きおろし
05月 : 痛印堂 珈琲貴族先生コラボ『至高の痛印Special Blend』イラスト描きおろし
05月 :『カーテン魂』カーテンイラスト「夕暮れ、その後」描きおろし
04月 :『イラストノート No.30』掲載
04月 : スクエアエニックス『拡散性ミリオンアーサー』 新徒型オブシディアン描きおろし
03月 : 西東社『ゆめいっぱい かがやくみらい おんなのこのでんきえほん』グレース・ケリー、オードリー・ヘップバーン イラスト担当
03月 : ヒューマンアカデミー大宮校 イラストスキルアップセミナー
02月 : アールジュネスの軸中心派タペストリー『Stairway to you』描きおろし
その他、多数。