Ryu Takeuchi

〜めぐりめぐる運命と妖精たち〜

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ファーストガンダム直撃世代です(笑)

安彦良和先生(やすひこよしかず、機動戦士ガンダムのキャラデザ・作画ディレクター)の描くキャラが好きで、

キャラクターを真似して描いたのが絵を描く最初でした。

富野由悠季先生(とみのよしゆき、機動戦士ガンダムの総監督他)がアニメ版とは違う小説を執筆されて、

アニメに出てこないキャラが出てきました。

そのキャラをイメージして描いたのが創作の始まりです。

自分が絵を好きなんだな、って気付いたのは10代の前半くらいでしたね。

だんだん、アニメを真似て描く、というより、小説の挿絵とかイラストに興味の対象が移行していきました。

そんな中、ミュシャの作品に出会いました。心を動かされました。完全に持っていかれました。

自分もそういうのを生み出していきたい。わくわくする。手に入れたいのだけど、絵だからどうしようもない。

じゃあ自分でやるしかない。何に魅かれているのか。真似て描くけど、どこに魅かれているのか良く分からない。

目の描き方が好きなのか、鼻なのか、色なのか、線なのか。ずっと見ながらどこに魅かれたのか、と考えてました。

何の努力もせずに、絵に関わる仕事したいとかアニメーターになりたいとか漠然と思っていましたが、
そうこうしているうちに若くして社会に出ました。

イラスト雑誌の交流コーナーに投稿したり、年2回届く会誌を楽しみにしたりとか。絵は趣味でした。

小さいコミュニティの中でも、Ryuさんの絵が好きだ、と書いてくれる人もいて嬉しかったです。

そんなコミュニケーションをしながら、20代後半まで惰性で過ごしました。描いたり描かなかったり。

そこでインターネット登場です。90年代なかばにホームページを作って、絵のサイトを持っている人同士の交流が始まりました。

誰それは上手い!とか、海外から英語のファンメールが届いた!とか、情報がすごく入るようになりました。

そんなころに、イギリスから日本人のかたを通して、一通のメールが届きました。

「世界の妖精画家(Fairy Artist)を集めた本を作る企画がある、日本の妖精画家として参加しませんか?」

著名な妖精画家であるブライアン・フロウドが巻頭カラーの画集の企画に誘われ、モニター越しに世界とつながっているんだというのを実感しました。

そして、その画集が出版されるという月、事情によりそれまでの仕事を辞めることになりました。子供が生まれると分かったのもその月でした。

判断が求められる状況でしたが、即、イラストの方に行こう!と決めてしまいました(笑)

そこから怒濤のごとくイベントや即売会に出ました。活動しなくては作家としての認知も上がりません。

2006年11月にはロスでのグループ展にも参加しました(実はそのときが初の海外でした)。

デザインフェスタ等のアートイベントに出ながら、作家側からアクション起こせないかな、と思うようになってきました。

そのときの思いが今わたしが主催するARTs*LABoにつながっています。

2007年6月の第一回開催から、今では、ポストカード展、テーマ展、グループ展などの企画をほぼ毎月開催するようになっています。

浮かんだアイディアを形にしていく。そういうのを積み重ねていく。やりっぱなしにしない。

やったことがあると、次のアイディアが浮かんでくる。それをひとつひとつ重ねて行く。

そのサイクルがうまく回りだしたかな、と感じられるようになったのは、ここ2,3年のことです。
反省点を整理しながら、活動しています。

編集あとがき

インタビュー実施月:2014年4月

自分はどこに向かっているんだろうと自問自答しても、よくわからないとおっしゃっていたRyuさん。

記者の目には、作家さんの満足の仕方は多種多様、活動形態も作家さんによってさまざま、それぞれの作家さんにとっての成功とは何だろうか、とこんこんと語るRyuさんから、「作家さんのためになりたい」というRyuさんの大事なキーワードを感じた気がします。

Interview supported by:


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Creator Profile

Ryu Takeuchi

性別:男性

出身地:東京都

屋号:Glass Insect

HP http://ryutakeuchi.deviantart.com/
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