葱村イサト

〜幻想の世界は、もう、ここにある〜

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中学に入って、自分で考えて描くという行為を始めました。

絵を描いている友達がワッと増えたので、集まって絵を見せ合ってましたね。

お互いに感想を言って、お話を考えたりだとか、設定を考えたり…

創作に繋がる遊びの発端はそこでした。

高校の時にPhotoshopのエレメンツ(画像編集ソフトPhotoshopの一般向け廉価版)のようなもので

PCによる作画にも挑戦しましたが、私のイメージと違いました。

ムラなく塗れるところがキレイすぎたのかもしれません。

私が思い描いているものは、水彩画やパステル画に近いものだったのです。

コミティアへの初出展はひとりでした。

何を持っていけばいいのか、何冊持っていけばいいのかわからない。

だからモノクロ本で7冊しか刷っていかなかったんです。

手に取って下さった方のひとりが、「カラーイラスト本は出さないんですか?」って言ってくれました。

その一言に後押しされて、次にはカラーイラスト本を持っていきました。

キャラクターは記号的な存在ではなく、生きた人がそこにいるようにしようと思っています。

知り合いの作家さんに言ってもらった、「葱村さんはキャラクターに描かされているんだよ」という言葉がピッタリ当てはまるんです。

単発のイラストでも性格設定を考えないと、服も表情もポーズも決まらないです。

他人と会話する事でインスピレーションを受けますね。

キャラクターを作る時に、身近な人の言葉を要素として拝借するので、キャラクターの持つ幅は、知り合いの性格が基盤になっているところがあります。

「この人とはわかり合えないかもしれない」と感じた人を参考にすると、面白いキャラクターが出てきたりします。

ARTs*LABoに出展して大きく変わりました。

自分の個性を全面に押し出している方ばかりで驚きました。

自分の個性や、描きたいものを極める方向に尖っていってる人たちばかりでした。

私は、人の目を気にして正しいものを描こうという意識がどこかにあったのですが、「自分の描きたいものを描く」と吹っ切れました。

「絵を描くのって楽しそうだな」って思ってもらえるものを描いていきたいです。

キャラクターを考えること

自分が描きたいものを自由に描けること

自分の思ったように世界を作れること

すごく楽しそうだなって思ってもらえたら嬉しいです。

編集あとがき

インタビュー実施月:2014年5月

葱村さんはファンタジー的な世界観が好きだったのですが、絵を描く回路とは別だったそうです。
それが大学の美術の授業で、「現実通りに描くのは写真に任せておけばいい。好き勝手にできるのが絵の特権だ」と先生に言われ、「自分の想像の中のものを出していいんだ!」と気づいたのだとか。

Interview supported by:

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Creator Profile

葱村イサト

性別:女性

埼玉県

サークル名:ナナメ15°(ななめじゅうごど)

HP http://clown.sunnyday.jp/fizz/
twitter https://twitter.com/negi_1310

商業活動:

マサムネゲェムス
「スターダスト ディフェンス」 メインイラスト・キャラクターデザイン担当
ARTs*LABoテーマ展示・COMITIA等  他




Creators