オオタニヨシミ

〜フデノミチニ サクラヒロガル〜

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専門学校出た後、1年くらいWebデザイナーをやって、結婚し子育てをしていました。

学校ではマーケティングからWebデザインを考える、というようなタイプの勉強をしていました。

イラストを本格的に描き始めたのは子供が少し大きくなってからで、2005年くらいからですね。

本格的といっても、日記サイトにアップしたり、年賀状や暑中見舞い等に気晴らしも兼ねて描くというような程度でした(笑)

子供もいてアナログで描くのはちょっと心配だったのもあって、PCを使って描き始めました。

そんな中、新紀元社さんからお声掛けいただき、「同人誌CGテクニック向上計画」という書籍に参加させていただきました。

正直、記念になるかな?という気分でした。そのお仕事ではじめてしっかりIllustratorでガールズの絵を描き込んだんです。

この件をWebサイトにのっけたら思わぬ反響が(汗)。。

基本、ご依頼いただいた仕事だけ受ける、というスタイルでですがイラストのお仕事をしていました。

完全にイラストを仕事としてしか捉えていなかったし、それに言ってみればアルバイト感覚でしたが、

2008年にイラストレーターという看板をしっかり掲げて、仕事をしようと決意しました。

私の画風は特徴的だと言ってもらえることも多いのですが、逆に言えば、これ以外は描けないんです。

マルチに色んなタッチで描ける人のほうがイラストレーターとして商業的に安定していると思います。

飽きられるんじゃないか、と思いました。「作家」に近い存在にならないといけない、と思った。

そして、どうせやるなら、一番効果高いやり方を考え抜いてやろう、と考えました。

当時は、イラストレーターがグループ展を開くということが根付き始めてきた時期だったと思います。

自分自身のブランド作りが必要なのでは?自主発表が大事なのではないか?やるなら、アートとしてなのか?いや、アートとイラストの中間か?

自問自答しながら進めてきました。CGは今でこそ認めてられていますが、その時は、銀座では展示会は無理だね、という雰囲気でした。

幸運なご縁のおかげもあって、2008年7月にニューヨークのブルックリンで個展を開くことができました。

初の個展を開いた。自分から発表し発信していく、を一つ実現できたタイミングでした。

今の活動の中心は、ガールズイラストの可能性を広げるプロジェクトであるBlue Rosesや、

各メンバーが、投資をする位のつもりで外国での知名度アップに向けた活動を行っているninja*arts

そして、桜Exhibitionです。

桜Exhibitionは、日本のクリエイターの魅力を世界に知ってもらおうとの趣旨で企画された公募展で、

日本はもちろん、米国の諸都市や、ヨーロッパではイギリス、ポルトガル、オランダ、アジアではベトナム、タイでも開催していて、大きな反響をいただいています。

2009年の初開催から今年2014年で6回目の開催となり、特に海外の方から一定の認知を得られてきたようで嬉しいです。

※Sakura ExhibitionのFacebookページはこちら

情報を囲い込んでいくやり方よりも、情報を発信していくやり方の方が、時流に合っているのかな、と思っています。

イラストレーターとしてのその人の得意分野によるところもありますけれど。

ネットが活発になって、プロ、セミプロ、アマチュアの垣根が見えにくくなってきている中で、

個性の薄い汎用性の高い何でも描けるイラストレーターは単価が安く早く仕上げられる体力のある若手に替わられやすく、

だったら個性を強めたり他に描く人のいない自分の作風が重要ではと思っています。

似た作品を描かれない(他人に描けない作風を目指す)ようにするのが、他ではなく自分にご依頼いただける理由になるのではないかと試行錯誤しています。

私にとってファンでいてくださるかたというのは、真っ先に喜んでもらいたい対象であり、イラストレーターとしての活動を支えてくれるかたです。

例えば、ダウンロードコンテンツを企業さんからお任せいただいた時、お金を出してもいい、って言ってくださいます。

当然商業ですから、引きが強ければ企業さんから再発注をしてもらえる可能性があり、弱ければ打ち切られてしまいます。

また、SNS等でどれだけLIKEしてくれている人がいます、と数字で見せられるのは自分をアピールしなければならないときに説明がしやすく、自信にもつながります。

いつも支えてもらっております。ありがとうございます。

編集あとがき

インタビュー実施月:2014年4月

一目見たら覚えてしまう画風のオオタニヨシミさん。記者も即売会で初めて見た時、一発で覚えてしまいました。

今後のクリエイターの在り方という観点からも、とても有意義なお話をお伺いできました。

記者は最初お話しする前、至極緊張してしまっていたのですが、ヨシミさんの安心させるおっとりしたお声で、すぐに萌えほぐれたのは内緒だっ!

良く出展する即売会はコミケ、コミティアとのことです。

Interview supported by:

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Creator Profile

オオタニヨシミ

性別:女性

東京都

サークル名:funarium

HP  http://www.funarium.com/
twitter  https://twitter.com/funarium 
Facebook  https://www.facebook.com/YoshimiOHTANI 
tumblr  http://funarium.tumblr.com/ 

商業活動:

マルイVISAカード(エポスカード) オオタニヨシミ盤面デザイン

中国セブンイレブン AGDイメージガールキャンペーン

KONAMI 『GuitarFreaks』『DrumMania』 PV用コンテ&イラストレーション

MdN Illustrator作例記事執筆

デジタルイラストセミナー、トークショーなどにも登壇

書籍、雑誌表紙 他多数




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