朱華

〜幻想の中、深く沈む宵闇の世界〜

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透明水彩ならではの滲みや暈かしといった表現を活かした、夢と現実の境界線上にあるような絵を描いていきたいです。

青系統の色が好きなので多く使っています。

使うことに苦手意識があるのですが、深い赤や紫も好きです。

ややくすんだ色味が好きなので、何色も何色も混ぜて塗ることが多くなりますね。

専門学校でイラストを基礎から学びました。

それまでは背景はほとんど描いたことがなかったのですが、勉強していくうちに楽しくなり、細かなものも描くようになりました。

この頃はCGで描くことも多かったです。

しかし、目が疲れるので徐々に水彩へと移行し、今は仕事以外ではほぼ透明水彩です。

中学生の頃に、きたのじゅんこさんの絵を好きになって、かなり影響を受けましたね。

この頃からキャラクターの模写などの落書きだけではなく、1枚のイラストとして完成させることを意識し始めたんです。

他にも沢山の方の影響を受けて、今の作風になっていると思います。

季刊エスやスモールエスに投稿するようになって、少しだけ絵に自信が持てるようになりました。

憧れの雑誌だったので、本当に嬉しかったのを覚えています。

その後、イラストやメイキングのお仕事もいただけたことで、絵を仕事にしていきたいという気持ちがより強まりました。

インターネットをしていて桜Exhibitionという存在を知りました。

素敵な作家さんが沢山参加されているのを見て、「私も参加してみたい!」と胸が高鳴りました。

規模も年々大きくなっているようですので、これからもできるだけ参加したいと思います。

今年の2月に、初めて即売会に参加しました。

グループ展などには参加していたのですが、売れないんじゃないかと思っていたこともあり、自分で販売するのには躊躇していました。

それでも色んな方がイラスト集を制作されているのを見て、私も作ってみたいと思い始めました。

イラスト集が完成し、やっと決心がつきました。

売れるのかはかなり不安だったのですが、沢山の方が手に取る姿を見て、とても嬉しかったです。

お声を掛けて下さったり、中にはお手紙を下さった方もいて、本当に感激しました。

いずれは本の表紙で依頼をいただけるようになれたらな、と思っています。

自分らしさを模索して迷いが生じることも多々ありますが、その中で様々なものに触れ、積極的にチャレンジしていきたいです。

編集あとがき

インタビュー実施月:2014年7月

淡く、溶け出すようなタッチで描かれた朱華さんのイラスト。色彩のグラデーションは幻想的な世界を構築し、まるで絵と現実の境界線をも取払って、見る人を絵の中に引き込みます。
光の感触、空気の肌触り、ニオイ、視覚だけではない何かまで伝わってくるようです。

Interview supported by:

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Creator Profile

朱華(しゅか)

性別:女性

広島県

サークル名:Taupe(トープ)

HP http://taupesyuka.sakura.ne.jp/
twitter https://twitter.com/taupesyuka

商業活動:

笑四季酒造/モンスーン 山田錦特別篇 ラベルイラスト
ホビージャパン/水彩画を描くきほん人物画からキャラクターイラストまで(三澤寛志・著) 水彩メイキング
集英社/小説すばる2013年6月号 「真珠貝」挿絵
飛鳥新社/季刊エスvol.33 スパークル扉絵
飛鳥新社/スモールエスvol.25 水彩メイキング




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