トミダトモミ

〜煌めく世界、そこに息づく人物たち〜

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私は高校を卒業するまで、学生の間は毎年何かの賞状をいただけました(笑)

ポスターコンクール、写生大会、市の美術展など。

母がすごく喜んでくれて、よく自分を褒めてくれて、とても嬉しかったことを覚えています。

高校はデザイン科に入って、工業デザインや商業デザイン、他にも色々なことをちょっとずつ学びました。

演劇部だったので、絵を描く以外にもモノを作れる方法があるんだなと、表現の幅のようなものを感じたんです。

デザイン科には変わった人が多くて、漫画や音楽もたくさんのものを吸収して。

高校を卒業してからは、看板制作業に就いて初めてデザインの仕事をします。

お任せと発注がくれば自分でデザインして、指示があったら指示通りにレイアウトして。

町の中に自分の作った看板があって、それを見られる達成感。

そういうところは今と変わらないです。

26歳の時に結婚しました。

子供が生まれて、周囲に育児漫画ブログをやっている人が多かったので、私もやってみようと。

そうこうしているうちに絵を好きな主婦のお友達が増えて、人に見せるための絵を描くようになったんです。

絵との再会です。

育児ブログめぐりをしていたら、ある作家さんにたどり着き、展示会の情報に出会ったんです。桜Exhibitionを知って、次に開催されたら出たいと思いました。

そして地元でイラストレーターさんが合同展示会をすることも知り、行ってみました。

そこで桜Exに参加している作家さんの絵を生で見て、今までにない興奮を感じて。

言葉にしづらいけど「こういうの! こういうのだ!!」って。

雷で打たれたような衝撃でした。

ずっと模写ばかりしていたけど、30歳をすぎて初めてオリジナルのイラストを描くようになりました。

高校のデザイン科でインプットされたこと、看板制作でインプットされたこと、ある作家さんのブログを発見してインプットされたこと。

30年間インプットし続けて一気に放出です(笑)

仕事がなくなっても上達したい、仕事がなくなっても描き続けます。

展示会で売れなくてもどんどん出していきたいです。

単純に人に見てもらえるのが嬉しいです。

母に見てもらって褒められるところから始まっているので。

発表の場として展示会があるのもありがたいですね。

編集あとがき

インタビュー実施月:2014年5月

トミダさんのお父さんは物作りが大好きで、プラ板からプラモを作ったり、エアブラシで漫画のキャラを模写したり。
近くにそういう人がいたから、トミダさんの体にも創作の才が染み込んでいるのでしょう。

Interview supported by:

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Creator Profile

商業活動:

2011年からフリーで本格活動開始
桜Exhibition・ninja*artsや海外イベントにもイラスト出展
書籍「ビギナーでもここまでできる! ペイントツールSAIマスターブック」
カードイラスト「天下統一クロニクル」ほか多数タイトル
現在は乙女ゲーム原画・スチル、カードイラストをメインに活動中




Creators